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Web/紙面連動企画 「市場を掘り起こせ 〜Anagran特集〜」
第2回:「フロールータ 〜すべてに優位性ある夢の装置〜」
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注目を集めているフロールータだが、実際にどのようなメリットがあるのだろうか。またパケットルータとの違いは何か。フロールータの「フロー(FLOW)」 とは”流れ”を意味し、フロールータではアプリケーションデータの流れを指す。フロー単位で流せることが、つまりフロールータの最大の特長である。
従来のパケットルーティングでは、それぞれのデータの固まりを「パケット」に分割して送信していた。1つのアプリケーションが複数のパケットに分割されるため、複雑な経路を辿っていく過程においては、パケットが最終的な宛先に到達するまでに、バラバラになったり逆に同一経路に集中したりする現象が起こる1つのパケットが目的地に到達するまでに遅れたり、順不同になれば、たちまちアプリケーションの品質に影響を及ぼすことになる。
とくにIP電話と映像配信が代表例である。また、パケットが同一経路に集中すれば次のホップノードのルータが処理できなくなり、輻輳を起こすことになる。IP電話を例に挙げるとIP電話が導入され始めた初期に問題となっていた品質は、、まさにこれらパケットの限界が要因として影響していた。(図参照)
一方でフロールーティングの場合、アプリケーションのトラフィックはパケット単位ではなく、すべて単一のフロー毎に一回の経路決定で次のホップノードのルータに送られる仕組み
つまり、「パケット」が分割されたのに対して「フロー」はアプリケーションそのものを指すため一部分のデータが遅延を起こしたり、順不同になったりという現象は起きない。
アプリケーションそのものを流すことで、次のようなメリットが生まれる。まずは中身を正確に把握できることである。これにより、優先すべきトラフィックなのか、重要なトラフィックなのか、あるいは不要なトラフィックなのかを自動的に判別することが可能になり、品質を保ったまま、エンドユーザまでフローを届けることができ、また常に効率的なネットワーク利用を実現する。
コスト面も大きい。現行のパケットルータで上記のような品質を実現しようとすれば、ルータの周りにトラフィックを細やかに管理するための機器を多数外付けしなければならない。個別機器をそれぞれ導入することでネットワークの構成が複雑になるだけでなく、管理やオペレーションコストも膨れあがる。
フロールータでは外付け装置の機能をルータ内に統合するためこれを解消でき、ネットワークの簡素化と運用コストの削減が可能になるのだ。現在は品質の向上に成功しているIP電話も、さまざまな補助装置を駆使しているため。逆の見方をすると、フロールータを用いれば、より低いコストでIP電話ネットワークを構築することができるのである。
トラフィックの詳細を理解できるフロールータは、パケットルータよりもパフォーマンス、クオリティ、コスト面で優位性がある"夢の装置"なのである。
次回は具体的な機能や役割、効果などについて紹介する。
第3回: 「フロールータの特長 〜パケットルータの“不可能”を解決〜」へ
※本記事は、株式会社 電経新聞社発行の「電経新聞」06年03月20日付記事を転載しております。 株式会社電経新聞社へのリンク |
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