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Web/紙面連動企画 「市場を掘り起こせ 〜Anagran特集〜」
第5回:「フロールータ 〜FMCやVODを視野に実証実験〜」 | 米国国防総省で高い評価を得ているフロールータは、当然ながら一般市場からの注目度も高まっている。その背景は、インターネットの普及やブロードバンド環境の拡大により、多種多様なトラフィックが存在するようになったからである。
フロールータの導入がもっとも期待されているのは、さまざまな通信サービスを提供する通信事業者。海外では大手通信事業者が導入を視野に入れた実証試験を予定している。
・トリプルプレイがターゲット 海外の大手通信事業者A社では、ブロードバンドサービスの加入顧客獲得増大に向け、さまざまな取り組みを行っているが、とくにFMC(固定通信・移動通信の融合)サービスやIMS(IPマルチメディアサブシステム)といった次世代ネットワーク基盤構想をベースにしたサービスを模索している。
例えばiPodなどに代表される音楽ダウンロードや、ビデオオンデマンド(VOD)といった一般家庭向けブロードバンドユーザの高速ダウンロードをプラスしたプレミアムサービス。VODやIP-TVなどは、トリプルプレイサービスを主なターゲットとしている。また、家庭内にいる家族ユーザ毎にサービス優先度の設定を可能とする「ペアレントコントロール」、さらには企業向けサービスとして、既存のVPNサービスを用いたエッジ・ツー・エッジのフロールーティング技術の活用サービスなどである。
A社ではこれらのサービスを実現するために、下図のネットワーク構成でサービスを包含するコンセプト実証試験システムを構築する。
・MPLSトンネリング機能を検証 この実証試験では、エンドユーザの端末に、アナグラン社が開発したTCPジャンプスタートソフトをインストール。さらに、自営のコンテンツ配信サーバシステム(CDD=Contents Distribution and Delivery)とISP、コンテンツプロバイダ間を接続する。第3回でフロールータの特長を紹介したが、A社では、TCPジャンプスタート機能、AR、MR、GRといった転送レートで帯域をコントロールするQoS機能、MPLSトンネリング機能に絞って実証試験を行う。
MPLSトンネリング機能とは、エンドポイントでフロールータと前回紹介したQoSシグナルを使ってサポートする転送レートの保証サービスのこと。トンネリングは、ヘッダなどを含む通信パケット全体を、別のパケットとして包んで通信する手法(カプセル化)で、異なる数のネットワークを介して多くのフローをユーザ毎(又は、フロー毎)に運ぶことのできる認可能力を備えた安全なトンネルである。
トンネルの属性として、GR、MR、ARがあり、フロールータはGRトンネルをセットアップ・ターミネートさせる必要がある。フロールータではこの操作を単一コマンドででき、多くのネットワーク上にマッピングすることができる。A社はこういったGR/MR/ARトンネリングをMPLSトンネリングと組み合わせて検証する。
第6回: 「フロールータ 〜海外の業界団体もワーキンググループで検討開始〜」へ
※本記事は、株式会社 電経新聞社発行の「電経新聞」06年04月03日付記事を転載しております。 株式会社電経新聞社へのリンク |
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