執行役員 財務・経理部長 ICT部長 渡邊 恵介 様
管理本部 ICT部主任 今村 貴明 様
渡邊様 : 毎年行う経営方針発表会で、2017年の7月に、当社の社長からRPAの導入、及び紹介のプレゼンテーションがあったのがきっかけです。
渡邊様 : 今も当時と同じですが、ICT部門は、「働く人の業務を、最新のテクノロジーを活用して、最高の効率化を実現する」という経営方針のもと活動しています。社長は、「見えない次元の競争優位を構築したい」と良く言います。表向きはノートなどの商品を販売するキラキラしたイメージ、でも、裏側では高速回転で業務がまわっているというのが1つの目指すところでした。
渡邊様 : 経営方針の中で、ICT部門は常に新しいテクノロジーを試すチャンスを貰っていましたので、色々と活用しています。例えば、OCRや帳票の電子化、業務システムとしてkintoneを活用しています。あとiPhoneの導入もその1つです。当初からRPAだけで業務改善を行うという考えはなかったですね。
渡邊様 : 最初は、業務の生産性向上が狙いでした。ただ、使っていくと、RPAの能力を1番発揮できるのは、多くの人が同じ業務をやっている場面だと気づいてきます。ところが当社の規模ですと、そういう業務はありません。大企業ですと20人体制でやっている業務も、当社だとせいぜい2人、何なら1人という状況です。1人の担当者が、経験と勘の中で上手いことやっているというのが現実なのです。そうすると最初はRPAの力が思ったよりも発揮できないかもという危惧がありました。
渡邊様 : 当社は、文房具の製造メーカ-ですが、中身は4つの事業部門で成り立っています。文具を製造して問屋さんに販売する一般的なモデル以外に、自社の店舗で販売をするSPAの業態、企業様にカスタマイズ商品を販売するOEMのビジネスモデル、あとオンライン販売もしています。1つの会社に色々なビジネスモデルが混在しています。担当者が少数精鋭になる理由です。
渡邊様 : 2017年7月の方針発表会のあと、最初に導入したRPAは上手く行きませんでした。部署にRPAを紹介しても反対意見が多かったです。今思い返すと、自分たちの業務が奪われてしまうという恐怖感があったと思います。「私たちの業務は人と人の阿吽の呼吸でやっているから!」みたいなニュアンスのことを良く言われました。
デザインフィル様は、レターやノートなど紙製品を中心としたステーショナリーと周辺プロダクトの企画/ 製造/ 卸売販売と、ODM/OEM/セールスプロモーションなどの企業コミュニケーション設計を手掛けています。仕事を“モノと経験を組み合わせて文化を創ること”と捉えて、デザインによる社会と文化への貢献をミッションとしております。「クリエイティブに働こう」をモットーに、楽しさ面白さに溢れている企業様です。 ※2020年5月現在